2Eの子の苦悩と活路

早稲田大学の若手研究者野添絹子さんの現地調査レポートに、南ウェストチェスター、BOCESの特殊教育部長ロイス・ボールドウィン博士は、次のように語っているとあります。

2Eの子は知的発達に顕著な遅れがないので、自分の状態がよく分かり、そのことで深く悩んだり、周囲の反応を敏感に受け止めてしまって不安を感じたり、自信をなくしてしまいがちです。IQの高さがそのまま良い成績や精神的自立につながるわけではないので、その高さが逆に本人を追い詰めて、高い要求水準と現状とのギャップから、自己不全感につながってしまうことがよくあります。これが学習全般への抵抗感や意欲の低下につながってしまうのです。

2Eのお子さんをお持ちで、このような状態に陥ってしまい、悩まれている方は多いのではないでしょうか。

野添絹子さんのレポートの中では、こういった現状を踏まえて、アメリカの2E教育ではどのような取り組みが行われ、どのような成果を上げているかを紹介されています。

例えば、ブリッジズ・アカデミーでは、聴覚と視覚をできる限り補い合うために生徒は絶えずノートパソコンを携帯して学習します。そして、理科の授業では自分の選んだテーマ「進化」「哺乳類」などについて調べ、発表するという取り組みがなされています。発表内容をパワーポイントで作成し、それを用いてプレゼンテーションを行うのですが、思考力の高さからアイデアを図式化したり、文書の概略をあらかじめつかむことで内容の深い発表ができます。さらに、評価はペーパーテストではなく、発表の準備の状況やできばえで行うのです。しかも、こういった取り組みが学習への意欲を回復させ、同校の生徒のSAT(アメリカの大学入試で使用される全国統一学力テスト)の平均点は、全国平均が1580点であるのに対して1600点台後半なのだそうです。

このレポートを読むまでもなく、やはり子供の意欲や活力を引き出すキーポイントは、「得意なこと・好きなこと」にまずアプローチすることだと思います。苦手なことはパソコンを使うなど他の手段で補いつつ、本人に取り組もうという意志が生まれた時に最低限のことを身に付けることを目指す程度なのが望ましいと私は思います。

しかし、実際にこのような実践が日本の公教育においてなされている場所はなかなかないので、親が独自に家庭で可能な限り同じような取り組みをするしかないかと私は思ってやってきました。roboが2Eという状態にあるかもしれないと気付く前から、roboにはこういうアプローチが必要だと母の勘のようなものが働いていたからです。

しかし、どの家庭でも同じようにすればいいというわけではありませんし、roboの場合も今後成長していく中で母親がコントロールできる状態ではなくなることも考えられるので、今後のことはとても心配です。とにかく本人の特性をできるだけ把握して、本人に精神的負担をあまりかけず、毎日生き生きしていられるように努力していくしかないと思っています。

今roboは、自分で設計したLEGOのロボットを作っている途中です。必要なパーツはアマゾンで一つ一つ買い集めながら、やっと下半身が出来たところです。
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by robo223 | 2017-01-17 12:17